『牧野富太郎【日本植物学の父】』
(清水洋美著 里見和彦絵)
2023年4月に放送が始まる、連続テレビ小説「らんまん」。主人公のモデル、牧野富太郎は一体どのような人物だったのか?この本は、彼が植物学者になるまでの軌跡を分かりやすく伝えます。草花を愛で、草花と共に生きた牧野。困難にも負けず、自分の決めた道を貫く姿には、きっと勇気づけられるはず。牧野富太郎の入門書としてもおすすめです。
『十角館の殺人』
(綾辻行人)
無人島に建てられた、十角形の屋敷「十角館」。その十角館で、合宿をするためにやって来た大学生達が、次々に命を落とす事件が発生。事件に興味を持った、島田と江南が調査をするうちに見つけた、悲しい事実とは?そして犯人の驚きの目的とは?
今も尚、多くのファンを魅了する「館シリーズ」。その原点ともいえる物語。これを読めば、君も綾辻ワールドの住人になれるかも!
『お殿様の定年後』
(安藤優一郎)
―定年後こそ楽しもう。それが長生きの秘訣です―
突然ですが質問です。皆さん、家督を譲った後の殿様はどうなると思いますか?「隠居して外に出ない」?いえいえ。むしろ定年を迎えた後の方が、殿様は生き生きと活動しているのです!この本では、そんなパワフルな老後を過ごした大名達を紹介しています。中には、時代劇でお馴染みのあの人も!歴史のアナザーストーリーを読みたい人におすすめです。
『ラストは初めから決まっていた』
(小手鞠るい)
―恋愛は、「もう沢山」のはずだった―
堂島ことりは災難に見舞われた。大学で小説創作講座を受けることになったものの、テーマはまさかの「恋愛」。大失恋をした後なのに…しかも講義では、彼女にとって因縁の相手とペアを組む羽目に。暗い気持ちを抱えつつ、小説という形で失恋を捉え直したヒロインが、最後に見つけたものとは?
岡山大学に実在の夏期講座から生まれた、瑞々しくて素敵な物語。恋愛小説でありながら、小説家になるために必要なことも網羅しているため、「小説を書いてみたいな」という人にもおすすめです。
『僕は、そして僕たちはどう生きるか』
(梨木香歩)
―大切なのは、考え続けること―
「僕」はごく普通の中学生。ある時、草木染めの植物を取るために訪れた森で、疎遠になっていた友達ユージンに再会した。その後、ユージンと共に野草を使った料理をする中で、主人公は様々な境遇の人と巡り会う。ユージンはなぜ不登校になったのか?そして真実を知った時、「僕」が決心したこととは…
日本のベストセラー小説、『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎作)に敬意を表して書かれた、とある1日の物語。「普通」、「みんな」等、何気なく使っている表現を、今一度振り返ってみたくなる1冊です。
『青春の蹉跌』
(石川達三作)
―青春は、時に残酷な顔を垣間見せる―
江藤賢一郎は、法学部に籍を置く大学生。成績優秀で、立身出世することを夢見ている。プライドが高い主人公、元教え子の登美子、そして結婚相手の康子。3人の思惑は交錯し、やがて思わぬ事件へとつながっていく…。
関西高校のOBであり、芥川賞受賞者第1号でもある、石川達三。「誠実さとは何か?」、「真の愛とは何か?」を鋭く問いかける1冊です。
『偉人しくじり図鑑 25の英傑たちに学ぶ 「死ぬほど痛い」かすり傷』
(河合敦)
―歴史版「しくじり先生」ここに誕生!―
生きていれば、誰でもする「失敗」。しかし、場合によってはそのミスが命取りになることも…この本では、歴史に名を残す偉人達がやってしまった、大失敗とそのきっかけを紹介。思わず噴き出すものから絶句するレベルまで、様々な失敗談が大集結。歴史のこぼれ話として読むもよし、反面教師にするつもりで読むもよし。さあ、古の人の経験から、今につながる知恵を探しに行こう!
『満月珈琲店』
(桜田千尋 作・絵 望月麻衣 文)
満月珈琲店。それは、疲れた人だけが入れる不思議なお店。猫の店主がお客様の話を聞いて、その人の気持ちに寄り添った一品を作ります。立場の違う4人の人物が満月珈琲店に出会い、心の傷を癒す姿が温かく描かれています。この本に出てくるメニューはどれも素敵で、眺めるだけでも心がホッとします。目まぐるしい日々で疲れた心と体を、この本でゆっくり休めてみませんか?
『わるいやつら』
(松本清張)
―「わるいやつ」ではなく、「やつら」なのがミソです―
東京・中野で病院を経営する、戸谷信一。院長だが熱心に診療は行わない。病院の赤字を埋めたり、ある未亡人との結婚資金を作ったりするため、自分を好く女性に詐欺をはたらく日々を送っている。目的達成のためなら犯罪も辞さない戸谷だが、あることがきっかけでその自信に翳りが出始めて…。最後に笑うのは一体誰だ⁉
松本清張の作品の中でも、比較的読みやすいピカレスク小説。主人公の悪っぷりと、彼の周囲を取り巻く人々に注目です。
『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙』
(ヨースタイン・ゴルデル)
ー物語と哲学を両方楽しめるなんて、結構お得かも?―
ノルウェーに住む14歳の少女、ソフィー。ある時、彼女の元へ「あなたはだれ?」と書かれた手紙が届いた。これがきっかけで、彼女はアルベルトという男性による、手紙形式の哲学講義を受けることに。アルベルトの出す課題に取り組むうち、主人公は手紙の中に「ヒルデ」宛てのものが交じっていることに気づく。ヒルデとは何者なのか?そして、ソフィーの哲学を巡る冒険の行方は…?
ヒロインとアルベルトとの対話を主体としながら、ソクラテスにプラトン、キルケゴール等、お馴染みの哲学者についても易しく解説。「哲学って難しそう」と思う人にこそ、読んで欲しい1冊です。
『月とコーヒー』
(吉田篤弘)
寝る前のおまじないとして、読書はいかがでしょう。なになに?連作の話や長編では、続きが気になって眠れない?ご安心を。この本に載っているのは1話完結の短編ばかり。不思議だけれどどこかにありそう、そんな世界の住人達が紡ぎ出す、温かな物語。ゆったりとしたテンポでお話が進むため、読み終わる頃には、のんびり夢見心地になれますよ。
『QJKJQ』
(佐藤究著)
―ただの推理小説と思うなかれ―
主人公は市野亜李亜。両親と兄の4人で、人には言えない秘密を抱えながら静かに暮らしていた。しかしある時、兄が何者かによって命を落とし、そのうえ母も失踪してしまった!大切な家族を脅かすのは誰?犯人を捜す亜李亜と、謎の言葉を投げかける父。3日間のタイムリミットの末に、彼女が辿り着いた驚愕の真実とは⁉
伏線の張り方・回収の仕方が秀逸で、思わず「やられた!」と叫んでしまうかも。今までにない読書体験をしてみたい人におすすめです。
『テロリストのパラソル』
(藤原伊織作)
日曜日の昼下がり、新宿の公園で突如起きた爆発事件。犠牲者の中に、かつての友人がいたことにより、主人公島村の運命が大きく動き出す!様々な境遇の人々と協力しながら、警察の目をかいくぐり、地道に調査を進める島村。その果てに彼が探し当てた、思わぬ真相とは…。
普段は酒浸りでも、本気を出すとパワフルな主人公をはじめ、登場人物が大変魅力的。物語も、淡々としているように見えて、読者をグイグイ引き込みます。この本で、あなたもハードボイルドデビュー、してみない?
かわいい江戸の絵画史
(金子信久作)
―「かわいい」を探す旅へ出かけよう―
今や世界でも通じる、「かわいい」という言葉。古の日本ではどのようにして、「かわいい」を表現したのか?この本では、江戸時代に描かれた「愛らしい」絵画が大集合!ページをめくるたび、犬や猫、様々な生き物達がひょっこりし、思わず笑顔になること間違いなし。有名な画家の、意外な作品にも出会えます。疲れた時の癒しにおすすめ。
『翼竜館の宝石商人』
(高野史緒作)
舞台は17世紀のオランダ。翼竜館に住まう宝石商、ホーヘフェーンがペストにより急逝した。しかし、彼の埋葬後、秘密の金庫部屋から当主そっくりの男性が見つかった。一体何が?まさかホーヘフェーンは蘇ったのか⁉謎の男ナンド・ルッソと、画家レンブラントの息子ティトゥスが、この不可解な謎に挑戦する!
物語全体が怪しい雰囲気に包まれているため、夏に読むとちょっとした怪談気分が味わえます。君はナンド達よりも早く、真相に辿り着けるか?
『世界でいちばん素敵なルネサンスの教室』
(祝田秀全 監修)
世界史でお馴染みの言葉、ルネサンス。ただ、授業で出てきても「覚える人物名が多くて大変」、「結局どのような時代なのか、よく分からない」と思ったことはありませんか?
大丈夫、この本ならルネサンスのことを楽しく勉強できますよ!
芸術はもちろん、メディチ家や宗教改革等のトピックもまんべんなくおさえた入門書。写真も鮮やかで、めくって見るだけでもGOOD。クイズやコラムも豊富なので、読み終わる頃には、君もルネサンス博士になれる!
『青の炎』
(貴志祐介)
―「貴志祐介=怖い」というイメージが、もしかしたら変わるかも―
櫛森秀一は、母と妹の3人で、慎ましくも穏やかな生活をしていた。しかし、母の元夫曾根が現れたことで、平穏な日常が徐々に侵食されていく。家族の幸せを守るため、悩み抜いた末に秀一が選んだ道とは?
内容は少し重いですが、主人公が高校生のため、学校生活や同級生の少女との交流等も登場し、一種の青春ストーリーとしても読むことができます。孤立無援の秀一、その闘いの結末を、ぜひ本書で見届けて下さい。
『アルケミストー夢を旅した少年』
(パウロ・コエーリョ作 山川紘矢・山川亜希子訳)
旅に憧れる羊飼いのサンチャゴは、エジプトの宝を探しに行く夢を見た。その後、偶然知り合った王メルキゼデックに誘われ、彼は宝探しの旅に出ることに。伝説のアルケミストとの出会いをはじめ、数々の試練を経て、サンチャゴが手に入れたものとは?
「前兆を大切にしなさい」「強く望めば、周囲の環境(宇宙)が協力してくれる」この本のメッセージは、今の私達の生活にも生かせます。かけがえのない宝物、あなたも探しに行きませんか?
『光』
(道尾秀介作)
―あの頃、僕達の毎日はいつだって、キラキラしていたんだ―
田舎を舞台に繰り広げられる、小学4年生の利一と仲間達の冒険物語。アンモナイトの化石作りに人魚伝説等、様々な経験を通して、少年は逞しく育っていく。読みやすいだけでなく、どこか懐かしい気持ちになる連作短編集。道尾秀介作品の入門編としてもおすすめですよ。
『黒冷水』
(羽田圭介作)
―『スクラップ・アンド・ビルド』だけじゃない!彼の伝説はここから始まった―
主人公の正気は悩んでいた。なぜなら、弟の修作が彼の部屋をいつも漁るからだ。度重なる漁りに耐えかねた正気は決心した。やられたらやり返そう、と。こうして始まった他愛もない、仕返し合戦だったが、それは次第に過激さを増していき…
壮絶な兄弟喧嘩の果てに見えたものとは?最後まで目が離せない、サスペンスフルな家庭小説。
『ダッシュ!』
(五十嵐貴久)
―春日部市より、愛をこめて―
主人公の僕(イノケン)と容姿端麗なリョースケ、すぐ謝るわび助に、貫禄ボディのメタボン。4人の共通点は、学校のアイドル、ねーさん(桃子)のファンであること!しかしそのねーさんが、急に学校に来なくなってしまった。4人は心配して、彼女に会いに行くのだが…
ねーさんの抱えていた、ある秘密とは?そして、マドンナの願いを叶えるために4人がとった行動とは?
憧れの先輩のために主人公達が頑張る姿は微笑ましく、読んでいて応援したくなります。何かに向かって君も全力疾走、してみない?
『トムは真夜中の庭で』
(フィリパ・ピアス)
弟の病気のため、グウェンおばさんとアランおじさんの家に預けられたトム。単調な生活に飽き飽きしていたある夜、邸宅の大時計が、いつもは打たないはずの13時を打った。それがきっかけで、トムは不思議な庭と、その庭で遊ぶ少女ハティに出会う。仲良くなる2人だったが、この巡りあわせには、ある秘密があって…
イギリスでベストセラーになった、「時間」がテーマの物語。切ないラストに注目です。
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』
(福井県立図書館監修)
図書館でお馴染みの、レファレンスサービス。題名や作者名で本を探索するこの仕組み、時には司書も首をひねる案件が持ち込まれるらしいのですが…?
この本では、来館者のリクエストに対する司書達の奮闘を、イラストも交えて紹介しています。お客さんによる勘違い題名or作者名には、思わず噴き出すこと間違いなし。読み物として楽しめるだけではなく、図書館の舞台裏も知ることができる1冊。この本の中から、読んでみたい本を探してみるのも面白いかも。
【サイト管理者より】
100万回死んだ猫じゃねの?知らんかったわ!生きるのには死なないといけなんじゃね?みたいな。帯に書いてるの間違いなの?
『流』(東山彰良)
【一気読み必至の面白さ】
舞台は1970年代の台湾。高校生の葉秋生には、尊敬する祖父がいた。ところが、蒋介石の死の直後、祖父が何者かによって殺害されてしまった。一体だれが?何のために?祖父の死の真相を求めて、秋生の「流転の旅」が始まった…。
ミステリーだけでなく、恋愛やギャグ、冒険も入った、青春小説の王道がここにある。
『猫君』(畠中恵)
ー江戸版「ハリー・ポッター」、始まるよ!ー
舞台は江戸時代。心優しい飼い主お香と暮らしていた猫、みかんは、ある時自分が猫又になるべき存在だと知らされる。お香の元を離れた主人公は、すったもんだの末、猫又専用の学び舎で勉強することに。仲間達と切磋琢磨するみかんだったが、その頃、江戸の町にある危機が迫っていた!新米猫又みかんの運命やいかに⁉
魅力的なストーリーに個性豊かな猫又達が、花のお江戸を盛り上げます。猫好きも楽しめる、極上の1冊です。
『百人一首 うたものがたり』(水原紫苑)
ーようこそ!雅で奥が深い和歌の世界へー
藤原定家による秀歌コレクションで、カルタでもお馴染みの「百人一首」。しかし、授業で出てくると「意味が分かりにくい…」と思ったり、百人一首の入門書を読みたくても、「専門的すぎてついていけない…」と思ったりしたことはありませんか?大丈夫、その悩みとも、今日でサヨナラ!
本書は、現役の歌人が百人一首の背景やエピソードを紐解き、解説しています。易しい語り口と、歌人ならではの視点が面白く、読めばあなたも和歌の虜に!
『カンニング少女』(黒田研二)
―クライム小説⁉いえいえ、これでも青春小説です―
主人公は高校生の天童玲美。姉の突然死に疑問を持ち、謎を解くべく姉の大学を受験することに。東大並みの難しさを誇る大学に、玲美は決心した。「カンニング」で入試を突破することを…
ハイテクカンニングチームvs絶対正義の大学教員、軍配が上がるのはどちらか⁉そして、姉の死に隠された意外な真相とは?
敢えて不可能に挑戦する主人公を、3人の友人がそれぞれの得意分野で助ける姿は、読んでいて胸が熱くなること間違いなし。受験勉強の息抜きにいかが?
『ぜんぶ本の話』(池澤夏樹・池澤春菜 共著)
【一期一会の本の旅に、いざ出発!】
『スティル・ライフ』、『南の島のティオ』が代表作の小説家、池澤夏樹。その娘で、声優・エッセイストの池澤春菜。本を愛する親子が、心に残った作品や読書遍歴を大いに語る、贅沢な対談集。児童書に始まり、ジュブナイル・SF等、登場する本は盛り沢山!本選びで迷っている人はもちろん、お気に入りの1冊を見つけたい人にもおすすめです。
『源氏五十五帖』(夏山かほる)
―タイムリミットは1カ月。『源氏物語』の謎に挑め!―
投獄された父の助命嘆願のため、時の権力者のもとを訪れた主人公、更級。彼が出した条件は、「『源氏物語』の幻の巻を見つけること」。更級は、女房の賢子と共に、源氏の巻を探すことに。物語大好き少女とクール美女、全く対照的な2人の冒険の行方は…?
平安時代を舞台に展開される、スリリングで雅な王朝ミステリー。高校の古典にも登場する、有名な人が多く登場するため、探しながら読むと面白さ倍増ですよ。
『世にも奇妙な君物語』朝井リョウ
―1度覗いたら、もう後戻りはできないよ―
1990年に放送が始まってから32年、今でも根強い人気を誇るドラマ、『世にも奇妙な物語』。その番組に憧れる作者が、いつか『世にも~』の原作として使われたらいいな、と思って書いたのが、このオムニバス短編集です。読みやすい作品ばかりですが、最後に思わぬどんでん返しが待っています。短編好きはもちろん、朝井リョウの意外な面を知りたい人にもおすすめ。
『リタとマッサン』植松三十里
―朝ドラにも取り上げられた、美しく、そして温かい夫婦の物語―
日本を代表する洋酒会社の1つ、「ニッカウヰスキー」。その創設者にあたる竹鶴政孝、彼を支えた妻リタは、どのような人物だったのか?スコットランドで運命の出会いを果たし、日本独自のウイスキー作りに全力を傾けた2人の姿が、生き生きと描かれています。何かにチャレンジすること、未来を自分で切り拓く大切さを教えてくれる1冊です。
『ちいさなちいさな王様』
―あなたの心の失くし物、見つけてみませんか―
(アクセル・ハッケ作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵 那須田淳・木本栄共訳)
主人公の「僕」は、普通の会社員。ある時、彼は自室で1人の王様に出会った。人差し指ぐらいの、とても小さな王様に。主人公が王様との、少し不思議な共同生活の中で気づいた、大切なこととは…
易しい語り口でありながら、その内容は深く、哲学的。これから大人になっていく人はもちろん、既に大人になった人にもおすすめの作品です。
『消えたヴァイオリン』
(スザンヌ・ダンラップ 西本かおる訳)
舞台は18世紀末のオーストリア、ウィーン。主人公テレジアの父親は、宮廷音楽団で働いていたが、クリスマスイブの夜に遺体で見つかった。そして、彼の持っていたヴァイオリンが忽然と姿を消していた!父の死の裏に隠された真実とは?そして、大切な楽器の行方は?テレジアの冒険が始まる!
音楽・歴史・サスペンスが見事に融合した作品で、最後までドキドキが止まりません。さあ、君も主人公と共に、音楽の都ウィーンの息吹きを感じてみて!
『消えたベラスケス』
(ローラ・カミング 五十嵐加奈子訳)
名画「ラス・メニーナス」で知られる、ミステリアスな巨匠ベラスケス。そんな彼に、何と幻の作品があった⁉これは、数百年後に幻の絵と偶然出会い、その絵と運命を共にした、1人の男の物語。ある男の伝記であるだけでなく、ベラスケス本人や彼の絵画に関する逸話も織り交ぜているため、読みごたえはかなりのもの。絵画が好きor美術館巡りが好きなら、この本はハマるはず!
『ラブ・ケミストリー』(喜多喜久)
―化学と恋愛は相性が悪い?とんでもない!―
藤村桂一郎は、東大の農学部で有機化学を研究する大学院生。化学物質の合成ルートが即座に思い浮かぶ、という能力の持ち主だが、一目惚れのせいでポンコツになってしまった!悩む主人公の元に、カロンという死神が、彼の恋を助けるために現れたのだが…
果たして桂一郎は恋を実らせ、能力を取り戻せるのか⁉理系男子の熱き奮闘をご覧あれ。
『雪のひとひら』(ポール・ギャリコ)
―雪の降る日に読みたい、とっておきの物語―
ある寒い日に誕生し、地上に舞い降りた「雪のひとひら」。彼女は、「なぜ自分は生まれたのだろう?」という疑問を抱きながら、活発な少女時代を過ごす。出会い、冒険、そして別れ―多くの経験を経て、「雪のひとひら」が最後に見出したものとは…?
雪の結晶が生まれて消えるまでを、女性の一生にたとえて描いたこの作品。哲学的な面もありながら、1つ1つの言葉や描写が美しく、そして繊細。読めば読むほど、深い味わいに包まれますよ。
『いちご同盟』(三田誠広)
―15歳の心を描く―
主人公の北沢良一は中学3年生。ピアニスト志望でありながら、本当にその進路で良いのか、才能がないならいっそ死んだ方がましではないか、と悩む日々を送っていた。ある時彼は、同級生の羽根木徹也から動画撮影を頼まれ、それがきっかけで、徹也の幼馴染である上原直美と出会う。次第に惹かれ合う良一と直美だったが、彼女は重い病を抱えていた…
生や死について考える、多感な中学生の姿を描き出した、瑞々しくも切ない青春物語。31年経った今でも決して色あせない、名作です。
『モナミは世界は終わらせる?』(はやみねかおる)
―世界を救う鍵を握るのは、おっちょこちょいな高校生⁉―
『愛の手紙の決めゼリフ 文豪はこうして心をつかんだ』(中川越)
―両手いっぱいの思いを、この筆にのせて―
電話、メール、LINEをはじめ、自分の思いを伝えるためのツールがあふれる現代。しかし、それがなかった時代は、人々は専ら手紙を使っていました。この本では恋文、親子の手紙、師匠から弟子へのエールのような、様々な場面でしたためられた手紙を紐解いていきます。登場するのは、芥川龍之介や夏目漱石といった作家だけでなく、画家の竹久夢二、哲学者の和辻哲郎等、ジャンルは様々。
甘酸っぱいものから、ほっこり、切ないまで、あらゆる手紙が大集合!
「手紙を書いてみたいけれど、うまく書けない」「普段は言えない気持ちを伝えてみたい!」と思う人は、ぜひこの本を読んでみて下さい。文豪達が何かヒントをくれるかも!
ベートーヴェン(中野雄)
音楽の革命はいかに成し遂げられたか
「交響曲第9番」や、「ピアノソナタ第14番『月光』」等、数多くの名曲を残したベートーヴェン。彼を突き動かしていた原動力は一体何だったのか?本作は、ベートーヴェンの人生を丁寧に描く「伝記」でありながら、傑作の誕生秘話や彼の音楽に対する挑戦にも目を向けた1冊。ベートーヴェン好きはもちろん、彼を知らない人でも安心して読めます。ベートーヴェンの作品と一緒に、お楽しみあれ。
『伊良部一郎シリーズ』(奥田英朗)
―この男、稀代の名医か、とんでもないやぶ医者か―
主人公は、伊良部総合病院で精神科医として働く、伊良部一郎。3度の飯より注射が大好きで、患者に対しても、ずけずけ物申す変わり者。そんな彼のもとには、今日も様々な悩みを抱えた人々がやって来るのだが…彼らの悩みは、果たして無事に解決するのか?そして伊良部の驚きの治療法とは?
医師が登場する物語ではありますが、基本的にギャグテイストのため、楽しんで読むことができます。伊良部のエキセントリックぶりにも注目です!
『文人暴食』(嵐山光三郎)
―食事を通して、文豪の意外な素顔をのぞいてみよう!―
この本には、少しマイナーな作家達の、食事にまつわる面白エピソードが多数収められています。例えば―
・『野菊の墓』を書いた伊藤左千夫。お気に入り料理は、牛乳を××にかけたものだった⁉
・蛙の詩で有名な草野心平。得意料理は、何と居酒屋料理⁉ etc.
また、取り上げられている作家も、坪内逍遥、高浜虚子、二葉亭四迷、平林たい子等、錚々たるメンバーが勢ぞろい。一つ一つの話が短いため、気になる話だけをつまみ食いするのもOK。「この作家の好物が気になる!」or「シンプルに面白い話を読みたい!」といった人におすすめです。尚、この本を読んで興味を持った人は、同じ作者の『文人悪食』も併せてどうぞ。(こちらはメジャーな作家が多め)
『本を読めなくなった人のための読書論』(若松英輔)
―のんびり、ゆったり、読書を楽しもう。―
以前から、その重要性が説かれつつある「読書」。しかし、読書の意味を本当に理解している人は、意外と少ないかもしれません。この本は、易しい語り口で読書の本質を捉え直した、画期的な1冊。「無理に読まなくても良い」、「全部読まなくても大丈夫」、「マイペースに自分の読みを深めよう」…
このような言葉で、「読書=速く沢山読むこと」、「読むからには1冊読み終えないと」と思い込んでいる人を、温かく包み込んでくれます。秋が深まる今こそ、読書について、ゆっくりと考えてみるのはいかがでしょう?
『頭のうちどころが悪かった熊の話』(安東みきえ)
突然記憶を失ってしまった熊。唯一覚えていたのは、「レディベア」という名前だけ。しかし、レディベアが誰か思い出せない熊は、必死に彼女を探し続けていたが…
表題作をはじめ、悩める動物の話が7つ収録されています。白鷺になりたいカラス、妙にひねくれたオタマジャクシ、「意味」を考えることに疲れた牡鹿…そんな彼らの姿を、少しシニカルに、かつユーモラスに描き出します。読めば読むほど深みが増す、不思議な魅力のある短編集。秋の夜長にいかが?
『ヴェルサイユ宮の聖殺人』(宮園ありあ)
舞台は18世紀のフランス。主人公は、王妃マリー=アントワネットの元総女官長、マリー=アメリー。彼女の部屋で、オペラ座の演出家、ブリュネルが殺害された。手掛かりは、切り取られた聖書の一部と、カラヴァッジョの絵画に書かれた血文字のみ。マリー=アメリーは、ブリュネル殺害容疑をかけられ、無実を主張する陸軍大尉、ボーフランシュと共に事件に立ち向かうのだが…
高貴な貴婦人と、ワイルドな軍人。凸凹コンビの冒険の行方は⁉
革命前のフランスの文化や、人々の生活が生き生きと描写され、歴史小説としても楽しめます。
ミステリー好きはもちろん、クラシック音楽やオペラ、歴史が好きな人にもおすすめです!
『つまみぐい文学食堂』(柴田元幸)
―食欲の秋にぴったりの、ユニークなレストランへようこそ!―
英米(たまに欧州)文学の中で料理が出てくる物語を、オードブルをはじめ、魚料理・肉料理等のトピックに分け、読み解く。ここには、様々な作品の「おいしいところ」が載っています。翻訳家の柴田元幸氏が、シェフとして腕を振るいます。しかし、たまに変わった料理もあるため、口に合うかどうか、それは読む人次第。最初から読んでフルコースを楽しむも良し、レストランの注文のように、気になる章だけ選んで読むも良し。本が好きな人も、それ以外の人も楽しめる、充実の1冊です。
『夢をかなえるゾウ』(水野敬也)
主人公の「僕」は、ごく普通の会社員。ある時、彼の前に関西弁を話すゾウの神様が現れた!「ガネーシャ」と名乗る神様は、主人公の、夢のない人生を変えたいという願いを聞き、やって来たと言う。こうして「僕」の、人生逆転を賭け、ガネーシャにしごかれる毎日が始まったのだが…
一種の自己啓発本にあたる作品ですが、会社員とガネーシャの掛け合いは漫才のようで、読んでいて爆笑間違いなし。本文に登場する、有名な偉人の言葉から、座右の銘を見つけるのもGOOD。また、ガネーシャが毎回出す課題は、比較的取り組みやすいため、主人公と一緒に試してみては?
『あの日、あの時』(竹内昌彦作)
―見えないからこそ、できることがあるんだ―
1964年、東京パラリンピックで金メダル(卓球)を取り、今年は開会式で、聖火ランナーとして医療従事者に聖火をつないだ、竹内昌彦さん。岡山県立岡山盲学校に長年勤め、現在は目の見えない人を支援する事業に力を注ぐ作者が、自らの半生を振り返る。視覚障害者に対する差別やいじめ、恩師との出会い、卓球に打ち込んだ青春時代、岡山市との障害者の権利を巡る闘い…
どのような困難にぶつかっても、それを跳ね返し、力強く生きる。明日への元気が湧いてくる1冊です。
『そして五人がいなくなる』(はやみねかおる作)
亜衣・真衣・美衣は3つ子の姉妹。ある時隣に、名探偵を自称する、夢水清志郎という男が引っ越してきた。仲良くなった亜衣達は、夏休みに、清志郎と遊園地へ遊びに行くことに。しかし、遊園地でマジックショーを観賞中、マジックに参加した1人の少女が消えてしまった!どよめく観客を前に、女の子をさらった「伯爵」は、遊園地にいる子供をあと4人消してみせると宣言。かくして、警察と夢水清志郎vs「伯爵」の、知恵比べが幕を開けた!果たして「伯爵」の目的とは⁉
20年以上前の作品とは思えない、抜群の面白さ。普段は冴えない清志郎が、時折見せる芯の強さ、そして優しさにも注目です。
『フューチャー・イズ・ワイルド 驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界』
(ドゥーガル・ディクソン/ジョン・アダムス作 松井孝典監修 土屋晶子訳)
―誰も予想だにしなかった、驚くべき未来予想図がここにある!―
こんな疑問を、子供の頃に持ったことはありませんか?「人間がいなくなった後は、地球はどうなるのかな?」その問題を、世界の科学者達が大真面目に考えた!精密な研究と調査を重ね、500万年後に1億年後、そして2億年後の、世界と生き物をシミュレーション。CGを使って描くクリーチャー達は、見れば度肝を抜かれること間違いなし。小説として読んでも、図鑑として楽しんでもOK。厳しい自然をしなやかに、かつ、したたかに生きる動物達の姿、とくとご覧あれ!
『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦作)
本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジー
『オチケン!』(大倉崇裕作)
越智健一は、私立学同院大学の1回生。平穏にキャンパスライフを送るつもりが、ひょんなことから落語研究会(通称:落研)に入部する羽目に。しかもこの研究会、廃部寸前の危機にあり、他のサークルから部室を狙われていた…。大学で起こる不思議な事件を解決するために、そして落語研究会の存続をかけて、健一の波乱万丈な日々が始まる!
飄々としている、部長の岸弥一郎。穏やかだが、どこかミステリアスな中村誠一。そして落語初心者の主人公。この凸凹トリオが、物語をにぎやかに盛り上げます。有名な落語も随所に隠れているため、読めば実際に落語を聞きたくなるかも!
『潜水服は蝶の夢を見る』(ジャン=ドミニック・ボービー作 河野万里子訳)
―これが、僕の生きた証―
有名ファッション誌の編集者として働いていた作者。ある時病に倒れ、昏睡状態から目覚めると、身体は動かせず、話すこともできなくなってしまっていた。絶望的な状況にもかかわらず、彼は言語聴覚士や口述筆記者の手を借りながら、唯一動かせる左目の瞬きで手記を書くことを思いついた。病院内のお気に入りの場所、食事の際の楽しみ方、離れて暮らす子供達との交流…
何気なく見える日々を軽やかに、明るく、そして美しい言葉で書き残した作者。生きることの素晴らしさを教えてくれる、珠玉の1冊です
『ぼくらは「化学」のおかげで生きている』(齋藤勝裕作)
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突然ですが、質問です。皆さんは、化学は好きですか?「いやいや、理系科目が苦手だから文系に進んだんだけど…」という人も、ひょっとすると多いかもしれませんね。しかし、化学は身の回りの現象を解き明かす学問。嫌いなままではもったいない!
この本では、「熱い味噌汁がなぜ危険か?」、「プールで使った水着と海水浴で使った水着、乾きやすいのはどっち?」といった問題を、化学の知識を使って易しく解説。化学の知識ゼロでも大丈夫。面白コラムや偉人の逸話も豊富で、読めば、化学がより身近に感じられるようになりますよ!
『ええじゃないか 17歳のチャレンジ』(宗田理作)
『ぼくらの七日間戦争』の作者が送る、胸アツ必至の青春絵巻!
舞台は愛知県豊橋市。ある夏の日、高校生の行彦とその友人のもとに、不思議なお札が届いた。かつての「ええじゃないか」を彷彿とさせる、お札を見た彼らは、幕末の熱狂を現代の豊橋市に蘇らせることを決意。高校生の夢を乗せた、一大プロジェクトの行方は?
熱い思いがあれば、不可能だって可能にできる!先の見えない今だからこそ、多くの人に読んで欲しい1冊です。
『シェイクスピアを盗め!』(ゲアリー・ブラックウッド作 安達まみ訳)
舞台は、エリザベス1世統治下のイングランド。主人公ウィッジの特技は速記術。その腕前を見込んだ一人の男に、彼はある任務を命じられた。それは、「速記で、どこの劇団よりも早く、シェイクスピアの新作芝居の内容をゲットすること」だった!悪事と分かっていながらも、仕方なく任務をこなそうとする主人公。しかし、トラブルに見舞われ、成り行きでグローブ座の劇団に入団することに。孤独で投げやりな性格だったウィッジが、一座と関わって見つけた、大切なものとは…
エリザベス朝当時のイギリスの様子や、舞台事情がよく分かり、歴史の勉強にもなります。また、シェイクスピアの作品名や、モチーフが随所に隠れているので、探してみるのも面白いかも。






































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