『雪の練習生』(多和田葉子作)

ホッキョクグマ―美しき純白の衣をまとう生き物。そんなホッキョクグマが小説を書いた、という設定で生まれたのが、この『雪の練習生』です。
祖母・娘・孫息子と、3代にわたって紡がれる熊生模様。彼らは、人間をユーモラス、かつ、シニカルに見つめています。時々夢の話も挿入されるため、読んでいるうちに夢うつつの状態で、本の中をふわふわと漂うことになるかもしれません。今までとは、全く毛色の違う小説にチャレンジしてみたい人におすすめです。
(Y.T.)