中島敦の桃太郎

関西の桃郎は浅薄無頼、平成の末年、若くして名を鬼滅隊に連ね、ついで桃柱に補せられたが、性、旺盛、自ら恃むところ頗る厚く、千里を走るを潔しとしなかった。